紅白テキスト合戦

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走る/瞬間湯沸かし冷凍機

「走る」って言葉、いいですよね。
自転車や車など、文字どおり走るもの以外にも
筆が走る、悪寒が走るなど、いろいろな使い方ができます。

この走るという言葉はおしゃれ感を演出するのにとても便利です。
今回はその一例をご紹介しましょう。

「星が走る」

流れ星かな?よくわからないけどなんとなくおしゃれですね。
とここまで書いて「星が走る」とググってみたら、
実際に「星走る(ほしはしる)」という言葉があるみたいです。

秋の季語で、意味は「星が光を発して飛ぶ現象」とのこと。
ではここで一句。

星走る
地上の君を
星は知る

どうです、意味はわからないけどなんとなくおしゃれでしょう?
こんなダジャレも「走る」にかかればオシャンティーです。

なるべくスベる感じにしようとして「星が走る」なんて思いついたのですが
すでにほぼ同じ言葉があって驚きが走りました。
もっと独特のものを考えないとだめですね。
星走るって考えた人に謝罪したい。いやぁ、綺麗な言葉ですね。

「下痢が走る」

さすがにこの言葉はググっても見当たりませんでした。
用例としては

「一世一代の大舞台、緊張のあまり下痢が走った」
「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の下痢走る」
「国破れて下痢走る」

う~ん、おしゃれ。
ウンコが腸を駆け巡る様子も如実に表現されています。

ではここで一句。

蝶が舞い
ウンコが走る
腸を舞う

このパターンしかないんか。

「眠気が走る」

はいおしゃれ。頭の中を瞬時に眠気が満たす様を物語っています。
ただ「眠気」という言葉には歩くとかのんびりした言葉のほうが似合うような気もしますね。
ではここで一句。

リ~ン~グ~に~
ね~むけがはっしり~
ほ~の~お~の~

キン肉マンも見方によってはおしゃれですよね。

また、日常的に気軽に使える例として

醤油をかけてほしい場合に
「ちょっと醤油走らせてくんない?」
と言うと腸クールでモテモテですし、

ゴリラのように力強く、それでいてしなやかに走る陸上選手を見て
「ゴリ走ってんな……」
と言うと経験者っぽい雰囲気が走ります。

ゴリ走り経験者、それだけで一目置かれること間違いなし。

目まぐるしく時間が走るこの時代、
生命のありがたみを忘れることなく走り抜けたいものですね。

そう、自然に身を置くゴリラのように――。

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