紅白テキスト合戦

~VIPでテキストサイトの管理人たちよ、戦え~

 

バランスゲーム/超絶無敵大魔王

クックック……。フーッハッハ!ついに来たな、我輩の出番が!そうだ、超絶無敵大魔王だ!
そしてよく来たな。喫茶「BUI-TEKI」に。
あぁ、いくら我輩と対峙しているとはいえそんなに緊張しなくていいぞ。一番緊張しているのは我輩だからな。
まぁまずはこのコーヒーでも飲むがいい。ここのコーヒーは飲むとサイト更新の意欲とネタが沸くと言われているもので、
我輩は入店15分で3杯を胃に収めた。決して緊張を紛らわすためではないことだけは言っておこう。

本当なら我が家で話をしたいところだが、
我が家を取り囲むように電線工事が始まってしまい生憎出入りできぬ状態になってしまったのだ。
今後はあの家には人が住んでいることをしっかり表明しておかねばならぬな。

さて、話のテーマだが、くじ引きで決める。
では早速引くぞ、ぬん!…テーマは……ふむ、なるほどな… ビリビリッ
なんだその目は。貴様もサクマドロップスで、出たアメを舐めると決心するもハッカが出たら無かったことにするクチではないのか。違うのか。そうか。
だが先のくじはもう紙屑となった。無効だ、無効と言ったら無効だ。いいか、もう一度引くぞ、ぬん!
…テーマは……「バランス」だ…。…おい、これしか入ってないんじゃないだろうな?
…待ってくれ、もう1杯コーヒーを飲ませてくれ、いや念のため2杯飲ませてくれ。あんまり美味しくないんだよなこれ。

まあ我輩は遊ぶのが好きなので「バランス」から転じた遊びについて話していこうか。
「ジェンガ」という遊びをご存じだろうか。
ブロックを組んだタワーから崩さずブロックを片手で抜き、抜いたブロックを上に乗せ、
崩壊させた者が敗者となるメジャーと言えるバランスゲームの一つだ。
また、飽きたらドミノ倒しにできる優れ物であるが、我輩はこのゲームが別に苦手でもなく得意でもないので特に書くことが無い。
しかし我輩は昔幼き頃考えた事がある。
ジェンガは基本的に下から抜いて上で再び組み直すように置いて行くため、ひょっとして無限に積み上がっていくのではないかと。
……。
…1つ言っておくぞ。両手でブロック抜くやつ!それは反則だ!

我輩は幼き頃「トランプタワー」に挑戦した記憶がある。その話をしよう。
きっかけはクレイアニメ「ウォレスとグルミット」の「チーズ・ホリデー」というお話だ。
チーズを求めて月に行くというお話だが、きっかけ自体はそこではなく、その途中のロケットの中でのシーンにある。
月に向かう際、ロケット内で暇つぶしに犬のグルミットがトランプタワーをしているのを見てやりたくなった。…たったこれだけである。

使用トランプは保育園に通っていた頃のクリスマス、先生扮するサンタクロースからもらったミッキーのトランプ。あとすごろくもらった。
A、J、Q、K、JOKERにミッキーのイラストが書いてある。後は平凡なトランプで、JOKER2枚、予備白地カード2枚。計56枚のセット。
自分が不器用だとかそうでないとか当時の我輩には分からなかったが外部から影響を受けやすいのが子供であろう。
すぐ見よう見まねでトランプタワー制作に取り掛かかった。

まずAの字に土台を作る。なのだが、いきなり苦戦を強いられる。とにかく綺麗に立たないのだな、これが。
片手でいきなりAの字にした状態で置いてみたり、片方を手で支えもう片方のカードを支えた側に寄りかからせて安定する角度を探したり、まあ努力はした。
だが、やっていくうちにできるもので、何度も繰り返していくうちにバランスの取り方がわかるようになってくる。
一先ず1段目を2組作り、2段目に1組だけAの字を乗せるつもりでいた。最小サイズのトランプタワーになる。
2段目を組み立てるには1段目の土台の上にトランプを敷く必要がある。ただ、これはそっと置けばいいので当時の我輩でも流石に楽勝だ。
しかし、この2段目が絶望的に立たないのだ。
1段目の経験を生かせず、どの角度で立てても崩れ、時には1段目ごと崩壊することもあり、1時間強で飽きた。

以降は普通に多人数での遊びに使い、トランプタワーに対する関心は薄れ、
時が過ぎ次第に玩具箱の奥へ奥へと追いやられ、今となってはどこ行ったかわからないミッキーのトランプ。すごろくもどっかいった。
そして敗因が分かったのが当時からおよそ10年の時が過ぎた時であった。
床でやっていたことと、カードがプラスチック製であったことだ。
よし、閉店の時間だ、出るぞ。

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